Microsoft Office Web Apps (Microsoft Office 2010)〜Webアプリ戦国時代の幕開け〜

 

Microsoftが「Microsoft Office Web Apps」のプレビュー版を限定公開したそうで、早速ですが、DreamHope自ら、Microsoft Office 2010 を使ってみた。

けれど、この限定公開されたOffice 2010 は、招待状を受け取ったユーザーだけしか利用できないらしいが、Microsoftからメールは来ていたものの、招待状らしき文面は一切なかった。

Microsoft SkyDrive 自体は発表の当日から早速利用しているので、先物好きと判断されて利用可能にしてくれたのだろうか?

まぁ、謎は残るが、使えたのでOKということで。

まずは、SkyDriveにアクセス。

すると、いつものSkyDriveのメニューの一番左に見慣れぬ 「 新規作成 」 という文字列が現れた。

それをクリックすると、、、

こんな感じで、ExcelとPowerPoint、Word、OneNoteのプルダウンメニューが現れる。

WordとOneNoteを選ぶと、

というメッセージが。

まだ、使えないらしい。

Excelを選ぶと、

新規作成画面で名前の入力を求められる。

そして、作成ボタンをクリックすると、、、

あの最低最悪の使いにくいリボンが現れた!

使ってみると、まず感じたのが「軽い」という感触だ。

Google Appsはよく使うので、比較してみると明らかにこちらのほうが軽い。

Microsoftは嫌いだが、正直なところタッチはいい感じ。

さすが、ユーザインターフェイスを作らせたら、史上最強の企業である。

画面上部に「テクニカル プレビュー」と出ているので、私は招待状ももらってないのに、プレビューさせてもらっているのは確かだ。

ちょっと作ってみる。

sum関数もaverage関数も普通に使えた。

セルの結合ボタンはないけれど、文字列のサイズが大きくなると、自動的に結合した。

Google Appsの使い初めよりは相当使い勝手が良い。

ただ、まだ右クリックメニューもでないし、グラフも作れない。

 

今度はPowerPoint。

Excelでは、「テクニカル プレビュー」とカタカナ表記だったものが、「Technical Preview」と英語表記である。

また、まったく持って文字入力と文字の位置を変える以外何もできない。

軽さは感じるが、未完成過ぎて評価に値しない。

Wordも未完成な状態での、用意周到さに欠けた、この緊急発表の理由は定かではないが、何かしらMicrosoftの大きな変化を感じる。

危機感なのか、決意なのか、いずれにしても、ソフトウェアは無料であるべきと思っている私としてはGoogleとMicrosoftが戦うことは、日本の政治の2大政党制と同じく、切磋琢磨しより良いものが庶民に還元される方向に進むため、喜ばしいことである。

ちなみに、Internet Explorer、Firefox、Safari対応とのことだが、Google Chromeでもそこそこ動いた。

多少表示がおかしくなったりすることもあったが、これならすぐに対応できるだろうといえるレベルだ。

また、Linux版Firefoxでは、SkyDriveのメニューに「新規作成」ボタンすら出ていなかった。

どうもOSを選んでいるようだ。

もしかしたら、Windows以外のOSでは、使えないサービスにする気だろうか???

もしそうなら、許せないし、二度と使うことはないだろう。

少なくともこれで、Google Appsが更なるバージョンアップを遂げなければならないことは、明白になったのだから。

 

それでは、最後に全体としての評価を述べたいと思う。

機能がほとんどない状態なので、正確な判断はできないが、Google Appsと比較しての感想として、

1、アクティブセルの移動、文字列の入力に関してはGoogle Apps より軽い。

2、数値入力後、入力された値が右に寄り、数字が数値に変わる的な動作はGoogle Apps と互角か、Google Apps のほうが軽い。

3、機能ボタン(今回は小数点以下の桁数揃え)を押した後の動作はあきらかにGoogle Apps のほうが反応が良い。

という印象を受けた。

 

いずれにしても、Webを土俵にしたアプリの経験が少ないMicrosoftにしては非常に出来が良いと言える。

これなら、Office 2010 のインストール版の必要性はないだろう。

いよいよWebアプリの戦国時代が始まろうとしている。

 

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